琉球の伝統と心を受け継ぐ

会長あいさつ

 平素より、当協会の活動に格別のご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

 当協会は、1982年(昭和57年)、野村流音楽協会より分離独立し、那覇市以南の研究所の先生方のご尽力のもと、750名余の会員をもって「野村流伝統音楽協会」として創設されました。以来四十余年に渡り、先人のたゆまぬ研鑽と会員一人ひとりの情熱に支えられ、琉球古典音楽の保存・継承・普及に努めてまいりました。

 その歩みの中で、人間国宝をはじめとする優れた保持者・伝承者を輩出するとともに、県内外での公演や沖縄科学技術大学院大学(OIST)における「琉球の響」などを通じて、国際交流にも貢献してまいりました。さらに、地域文化団体との連携や各種公演活動を通じ、古典音楽の魅力を次世代へ確実に伝える取り組みを重ねております。

 また、将来の古典音楽界を担う青少年を対象とした「琉楽奨励賞」を設け、次世代の育成にも力を注いでおります。若い世代が伝統芸能に親しみ、その心を受け継ぐことは、未来に向けた大切な使命と考えております。

 現在、宮古島・久米島・関東・ハワイ・北部に支部を設け、それぞれの地域において普及発展に尽力しております。琉球王朝の時代より受け継がれてきた琉球古典音楽は、沖縄の精神文化の精華であり、私たちの誇りです。

 私たちは、伝統の本質を見つめ直し、その価値観を守りながら未来へと継承することを使命とし、地域社会と感動を分かち合いながら、伝統芸能の道を探究し続けてまいります。そして、会員相互の融和と研鑽を重ね、郷土芸術文化の振興に一層邁進してまいります。 このたびのホームページ開設にあたり、常に新たな情報と価値を広く発信し、社会に寄与してまいります。何卒、今後とも倍旧のご指導とご鞭撻を賜りますよう、衷心よりお願い申し上げます。

琉球古典音楽野村流伝統音楽協会 会長
玉城 利和

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